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Vol.14≪企業群≫
日本工業新聞/平成3年(1991年)8月28日(水)
最近のフジタカはコングロマリットといいたい企業群になりつつある。成長スピード速い。「現在の関連企業数は、えーと…」と社員でも考え込む。中枢は本体営業本部中川、仲村、森本(重宏)の三常務が全国八ブロックにわけ指揮をとる。
また、関連企業の3本の柱がサービス、販売、技建〔研〕の各グループである。サービスグループは、いちはやく全国ネットを広げ、関連販売グループも全国主要地に根拠地をおいて網の目をさらに細かくする。技建(研)グループも近く全国ネットを完成する。もうひとつ、株式会社ファニックスなどの先端技術開発集団も4番目の柱になりつつある。いかにも若い企業体らしく、それぞれ競合したり補完しあったりしながら活動している。交響楽団になぞらえれば保治という常任指揮者を中心に分野ごとに専門の指揮者をそろえ、観客(顧客)の要請にこたえて編成された全国オーケストラチームが力演する形だ。
店装主体の技建(研)グループを例に説明する。建前としてはこのグループは、フジタカ本体をソフト部門(主は企画部。専務取締役・高井芳一、部長兼任)とすればハード部門を受け持つ。本体がマーケットリサーチした商品やプランを受け製作する。だが、技建(研)各社内にもソフト部門はある。時と場合によっては各社内で処理したり本体と連動したりする。そのようにしてスーパーマーケットやショッピングセンター、百貨店の食品コーナーなどのショーケース分野でシェア争奪戦を演じ、成果をあげてきた。
こんごは、非食品関係の店舗にも舞台を広げようとしている。たとえば京都技研工房は、厨房設備開発を専門にしているが、同じ分野の会社が近く東日本にも設立される。技研グループを率いる理事・営業副本部長の高橋金辰は「フジタカは販売に関しては、かなりやりたいことをやれる会社です。自分で立案して自分で動ける。それを支える技術力をさらに強めるのが私どもの念願です」といっている。
同様に、サービス部門は、この販売部門と表裏の関係にある。保治は、「メンテナンスで顧客もとに出向いて、満足してもらう段階でも不十分」という。「サービス業とは、顧客の゛お出入りさん″である。満足だけでなく喜びも分かち合う仲に達しなければならない」と説く。
これを保治は「喜びを共に」という経営理念でも表現している。この゛お出入りさん″思想の率先垂範者が、関西フジタカサービス代表取締役・木村利之で、四条大宮時代からの古参でもある。
それぞれのグループが生まれ、成長した過程には、試行錯誤もあり、急成長に伴う錯綜もあった。そして、今やフジタカ・コングロマリットの全国拠点数は、183ヶ所にも及ぶ。
営業本部長の常務・中川はいう。「わが社はまだ完成の域に達していないのは事実。未完成で未知数で矛盾も多い。しかし、だからこそ自分の手で完成させる魅力があると思います。自己の能力を最大限に発揮したい人にとってやりがいのある舞台ではないでしょうか。私にとってはそうでしたね」<敬称略>

<文・村上 順一郎>

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