教えてインストラクター！

ドローンの活用方法で一番わかりやすいのが空撮だと思います。

ドローンには高性能のカメラが搭載されているものも多く、簡単に高画質の映像・写真が撮影できます。

バラエティー番組のあの映像や映画のあのシーンは実はドローンで撮影されている、ということも多いので、どこでドローンが使われていそうか考えてみるのもおもしろいかもしれませんね‼

ドローンで空撮した写真や映像を使って、建築や土木の現場作業を効率的に進められるようになります。

例えば、住宅の建設予定地で2階の高さからどんな景色が見えるか確認したいとき。従来なら脚立に登ってカメラで撮影するなどの方法がとられていました。それがドローンなら、カメラ自体が上空に飛んでくれるので安全に撮影ができます。また、片手で持ち運べるサイズのドローンも多いので、気軽に撮影ができるのも魅力ですね！

土木の現場でも、広大な現場の進捗管理をする際にドローンで空中から撮影することで、一目で全体の状況を確認することができるというメリットがあります。

ドローンを使えば、高い場所や広範囲の点検もあっという間です。

例えば屋根の点検は、従来は人が屋根に上って目視で点検していました。それがドローンを使えば、屋根を上空から撮影し、その画像を確認することで点検ができます。ドローンのカメラが人の目の代わりになるというわけです。

また、赤外線カメラが搭載されたドローンを使えば赤外線による点検もできます。赤外線カメラは被写体の温度の違いを見ることができるので、外壁や太陽光パネルなどの温度異常をチェックし、故障個所を見つけ出すことができます。

ドローンで撮影した写真をPCで解析すれば測量もできます。

もともと、測量の方法の1つとして「空中写真測量」というものがあります。これは専用の飛行機やヘリコプターを使って撮影した写真をPCで解析して測量する方法です。この「空中写真測量」をドローンで撮影した写真を使って実施するのがドローンによる測量です。

測量には国で定められた精度基準があるので、ドローン測量を実際に行うには専門の知識・技術が必要です。ドローン測量について学べるドローンスクールもあるので、ご興味のある方はチェックしてみてください。

ドローン測量について学ぶスクールはこちら

ドローンは災害現場でも活躍します。

大規模な洪水や土砂崩れ、地震などが起きたとき、人が災害現場に立ち入るのは難しくて危険ですよね。でもドローンなら空中から現場に入り、安全に状況の確認ができます。ドローンは撮影した映像をリアルタイムで確認できるので迅速に被害状況の確認ができるのも大きなメリットです。

また、スピーカー付きのドローンで非難の呼びかけ・避難経路の誘導をしたり、物資輸送ができるドローンで孤立した被災地に救援物資を届けたりすることもできます。

目視範囲外でのドローン飛行やドローンによる物資輸送には専門の訓練が必要です。

ドローンは農業分野でも取り入れられています。

農業の分野で最もドローンが活用されているのが農薬散布です。農薬を積み込んだ専用のドローンが農場上空を飛行しながら農薬を散布します。

また、赤外線カメラ搭載のドローンで農場を撮影し、温度の違いを見ることで作物の生育管理などもできます。他にも、スピーカー付きのドローンで鳥害対策などもできますよ。

農薬散布は物件の投下にあたるため、専門の訓練が必要です。

ドローンにはものを運ぶことができる機体もあり、物流分野での活用も期待されています。

まだほとんど実用化はされていませんが、例えば山間地域や離島へドローンでものを運ぶ実証実験が行われています。荷物の輸送と同時に、荷物の受け取りに来た人の体温を赤外線カメラで確認して健康状態のチェックを行うなど、物流プラスアルファの新たな取り組みも行われているので、今後注目の分野です！

ドローンを防犯に活用することもできます。

例えば、夜間の漁港を赤外線カメラ搭載のドローンで撮影して、密漁者がいないか監視する実証実験などが行われています。大手警備会社も続々とドローンを導入し始めていて、今後さらにドローンによる防犯の取り組みが進められていくと予想されます。