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小型カメラドローンDJI Mini 4 Proが日本の第二種型式認証を取得!

<目次>

※このコラムは2025年5月26日現在の情報です

ドローン業界では世界シェア7割以上といわれるほどの、ドローンメーカーDJIは、5月23日、国土交通大臣からカメラドローンDJI Mini 4 Proについて第二種型式認証を取得!

機体認証・型式認証の制度は2022年12月に開始されましたが、これまで一般消費者向けのカメラドローンで型式認証を取得しているものはありませんでした。

日本で初めて、4 kg未満の型式認証取得機種が誕生したことは非常に画期的です!

今回はDJI Mini 4 Proについて解説していきます。

ドローンと操縦機

型式認証とは

そもそも型式認証とは何か、疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。

型式認証とは、型式(モデル)毎に無人航空機の強度、構造及び性能について、設計及び製造過程が安全基準及び均一性基準に適合するか検査し、安全性と均一性を確保するための認証制度を指します。

この型式認証を受けたドローンについては、使用者が機体認証を受ける際に検査の全部または一部が省略されます。

型式認証および機体認証には、第三者上空の飛行の可否に応じて第一種と第二種に区分されます。

第二種型式認証を取得した機体を使用することで、以下のようなメリットを得られます。

  • 1. 許可申請不要

    第二種機体認証を取得し、二等以上の操縦者技能証明を保有している場合、一部の特定飛行(カテゴリーⅡB飛行など)において、事前に許可申請を行う必要がなくなります。

  • 2. スムーズな飛行

    許可申請の手続きが不要になるため、ドローンの飛行準備がスムーズに進み、迅速に業務を完了できます。

  • 3. 標準マニュアルに縛られない

    許可申請なしで飛行できる場合、特定の標準マニュアルに縛られることなく、より柔軟に飛行計画を立てることができます。

  • 4. 安全性の担保

    第二種機体認証は、一定の安全性を確保した機体であることを保証するものであり、ドローンの安全な運用に貢献します。

  • 5. コスト削減

    外部に許可申請を依頼している場合、費用や時間を削減できます。

DJI Mini 4 Proの詳細

第二種型式認証を取得したDJI Mini 4 Proの概要は、次のとおりです。

型式認証書番号 第6号
型式名 DJI式DJI Mini 4 Pro型(英文表記:DJI Model DJI Mini4 Pro)
対応する特定飛行
  • ①人口集中地区上空での飛行
  • ②夜間飛行
  • ③目視外飛行
  • ④人又は物件との距離30m未満での飛行
  • ⑤催し場所上空での飛行
型式認証機として使用が認められるバッテリー、送信機、オプション製品
  • ・バッテリー: DJI Mini4 Proインテリジェントフライトバッテリー、DJI Mini 4 Pro/Mini3 シリーズインテリジェントフライトバッテリーPlus
  • ・送信機: DJI RC 2、DJI RC-N2
  • ・オプション製品: DJI Mini4 Pro 360°プロペラガード、広角レンズ、 NDフィルター

(DJI HPより)
https://www.dji.com/jp/media-center/announcements/dji-receives-type-certification-mini-4-pro

  • ・現在出荷済みのDJI Mini 4 Proに関しましては、制度上、型式認証取得済み機体にはなりません。認証取得後に生産され、型式名(DJI Model DJI Mini 4 Pro)及び型式認証書番号(No. 6)を機体に表示したものが型式認証取得済み機体となります。型式認証取得済み機体の販売開始時期は、6月中を予定。
  • ・機体が第二種機体認証を受けて、操縦者が二等以上の無人航空機操縦者技能証明を保有し、必要な限定解除を受けている場合には、上記の対応する特定飛行のうち ①~④ について、国土交通大臣への飛行許可・承認申請が不要となります。型式認証を受けている機体だけでは、飛行許可・承認申請は免除されませんので、ご注意ください。
  • ・型式認証取得済み機体を入手し、第二種機体認証を受ける場合には、本機種の型式認証検査を実施した一般財団法人日本海事協会を検査機関として選択してください。制度上、他の検査機関も選択することは可能ですが、検査実施に必要な情報をDJIから同協会以外の登録検査機関には提供できないため、認証を受けることができません。
  • ・第二種機体認証を受けた機体を運用するために必要となる「無人航空機飛行規程」及び「無人航空機整備手順書」については、以下のDJI Mini 4 Pro製品ページのダウンロード>マニュアルにおいて、ユーザーマニュアルと同様に掲載されています。いずれの資料も英語版が正式なものとなりますが、後日、参考資料として日本語版も掲載する予定です。
  • ・故障時にDJIカスタマーサポートで機体交換を行った場合も、従来と同様に製造番号は変更されません(ただし、リモートIDを機体へ再度インポートする必要があります)。
  • ・機体交換前に第二種機体認証を受けていた場合、交換後も同認証は引き続き有効となり、機体認証を受け直す必要がありません(ただし、飛行日誌の点検整備記録に機体交換の実施について記録する必要があり、交換時にDJIカスタマーサポートが発行する「無人航空機適合確認書」を当該記録と一緒に保管する必要があります)。

その他、詳細については以下に掲げる型式認証取得済み機体の使用者へのガイダンス及び機体認証等に関する国土交通省公式ホームページの解説をご確認ください。

型式認証取得機種「DJI式DJI Mini 4 Pro型」使用者へのガイダンス:
https://dl.djicdn.com/downloads/DJI_Mini_4_Pro/Guidance_for_TC_aircrafts_JP_v1.0.pdf

国土交通省公式HP「機体認証等」:
https://www.mlit.go.jp/koku/certification.html

今回は第二種型式認証を取得したDJI Mini 4 Proについてご紹介しました。

Fujitakaドローンパイロットスクールでは、スクール業務の他機体販売も行っています。もちろん今回紹介したDJI Mini 4 Proも取り扱っています。パイロット養成のみならず、ドローン活用をトータルサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。

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