ドローンの動力源「バッテリー」の特徴や取扱い注意点を解説

多くのドローンはバッテリーを動力源として飛行します。

一般的に使用されているバッテリーは「リチウムポリマーバッテリー(略:リポバッテリー)」です。

しかし、ドローンで使用されるバッテリーは普段の生活で使用する乾電池とは異なり、保管や取扱い方法を誤ると寿命が短くなってしまったり、発火や爆発などの事故を引き起こす危険性もあります。

そこで今回はドローンで使用されるリチウムポリマーバッテリーの特徴や取扱い方法を解説します!

リチウムイオンバッテリーとの違い

スマートフォン等で使われているリチウムイオンバッテリーは、正極(プラス極)と負極(マイナス極)の間をリチウムイオンが行き来することで、充放電する原理です。電解質に「電解液」が使用されています。

リチウムポリマーバッテリーも充放電の原理は同様ですが、電解質がゲル状の高分子ポリマーとなります。

ゲル状である為、形状の自由度が増すことや、液漏れや揮発しにくく燃えづらい点がメリットと言えます。

リポバッテリーの取り扱い注意

ここからは、リポバッテリーの取り扱い注意点をいくつかご紹介します。

①過放電をしてしまうと、再充電ができなくなります。

長期放置は避け、定期的な残量確認をしましょう。(約50%程度の容量での保管をお勧めします。)

②容量が約20%を下回ると、急激に出力低下します。

飛行時には残量を常に確認し、残容量30%程度でバッテリーを交換する等、余裕を持った飛行計画を立てましょう。

③衝撃を与えると火災などにつながります。

衝撃により内部破損が起きることで思わぬ事態につながります。

③温度に注意

・バッテリー低温時は電池容量が大幅に低下します。ですので、冬季の低温環境時では事前にバッテリーを温めておくことが必要です。一部機体によっては低温時にアラート等で知らせてくれる機能もあります。

・保管時の最適温度は22~28度(例:DJI社製バッテリー)と言われており、夏場に炎天下に保管するなどは、バッテリーの膨張や最悪のケースとして火災につながる為、注意が必要です。

リポバッテリーの廃棄方法

バッテリーは充電が必要な消耗品であり、新品のバッテリーと取り換える際は古いバッテリーを廃棄する必要があります。

家電量販店などでバッテリーの回収をしている店舗もある為、リポバッテリーが回収対応可能かを確認してみましょう。

また、自治体のゴミ収集の場合、その自治体の既定に沿って廃棄する必要があります。その際、完全放電後の廃棄を条件とされていることが多い為注意が必要です。

完全放電の方法

濃度3~5%の塩水の中にリポバッテリーを漬けて、中から泡が出なくなるまで置いておきます。塩水を入れる容器は電気を通さないポリバケツ等を使用します。

放電中は泡が発生しますが、3日~1週間で泡が出なくなったら放電完了となります。

※リポバッテリーの放電にはガス発生のリスクが伴うため、屋外または風通しの良い場所で作業を行ってください。

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いかがでしたでしょうか。今回はドローンで使用されるリチウムポリマーバッテリーと特長や取扱い方法をご紹介しました。

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